電車での移動中にスマートフォンやノートパソコンの充電ができる、グリーン車の電源コンセント。
JR東日本で運行する普通列車グリーン車には、電源コンセントが設置されていますが、全路線にあるわけではありません。
この記事ではJR東日本の普通列車グリーン車で、電源コンセントが利用できる路線と設置場所をご紹介します。
乗車予定の路線で電源コンセントがあるかないかを確認し、必要に応じてモバイルバッテリーを持参しましょう。
JR東日本の普通列車グリーン車|電源コンセントがある路線と設置場所
JR東日本の普通列車グリーン車では、特定の車両で電源コンセントを利用することができます。
電源コンセントが設置されている在来線車両は、下記の2種類です。
- E235系
…横須賀・総武快速線 - E233系
…中央線快速・青梅線
それぞれの車両が運行している路線・駅の区間について、解説していきます。
コンセントあり「E235系」横須賀・総武快速線
グリーン車に電源コンセントを装備した「E235系(1000番代)」は、横須賀・総武快速線で運行されています。
E235系の路線区間は、以下になります。
- 横須賀線:東京駅~久里浜駅
- 総武快速線:東京駅~千葉駅
- 外房線:千葉駅~上総一ノ宮駅
- 内房線:蘇我駅~君津駅
- 総武本線:千葉駅~成東駅
- 成田線:佐倉駅~成田駅・成田駅~成田空港駅
コンセントがあるE235系は、2020年12月に導入された新型車両となり、現在も運行中の旧型車両「E217系」と併用されています。
注意点として、旧型車両「E217系」には電源コンセントがありません。
横須賀・総武快速線では、乗車する車両がE217系になる可能性があるため、充電が必須であればモバイルバッテリーの携行をおすすめします。
(今後、E217系は段階的にE235系に置き換えられる予定です。)
※参照元:JR東日本ニュース(PDF)
コンセントあり「E233系」中央線快速・青梅線
グリーン車に電源コンセントを装備した「E233系」は、中央線快速・青梅線で運行されています。
E233系の路線区間は、以下になります。
- 中央線の「快速」:東京駅~大月駅
- 青梅線:立川駅~青梅駅
コンセントがあるE233系車両は2024年10月に運行を開始し、現在は一部の列車のみグリーン車が連結されています。
グリーン車を連結した列車は12両編成で運転されています。
E233系グリーン車に乗りたい際は、駅の発車案内や車両表示を確認し、「12両編成」の列車を見つけることが重要です。
(2025年春頃までに、グリーン車の連結を徐々に増やす計画です。)
※参照元:JR東日本ニュース(PDF)・JRE MALL Media
グリーン車のコンセント設置場所は全席ひじ掛け
横須賀・総武快速線の「E235系」と中央線の「E233系」のグリーン車では、全席に電源コンセントがあります。
コンセントは窓側と通路側どちらの座席にも設置され、座席ごとに利用できます。
また電源コンセントの設置場所は、各座席の肘掛け部分にあります。
席に座った状態で、簡単にデバイスを充電することが可能です。
グリーン車にある無料Wi‐Fiサービス
横須賀・総武快速線の「E235系」と中央線の「E233系」のグリーン車では、JR東日本の無料Wi‐Fiが利用できます。
コンセントだけではなく、WEBサイトの利用や動画視聴の利便性にも優れています。
グリーン車の予約はできない
JR東日本の普通列車グリーン車は、予約制の新幹線グリーン車とは異なり、全席自由席になります。
グリーン車の座席は事前に予約ができず、先着順になるので注意しましょう。
JR東日本の普通列車グリーン車|電源コンセントがない路線:宇都宮線・高崎線・常磐線・東海道線
JR東日本の普通列車グリーン車において、以下の路線では電源コンセントが設置されていません。
- 宇都宮線:上野駅~宇都宮駅
- 高崎線:上野駅~高崎駅
- 上越線:高崎駅~新前橋駅
- 常磐線:上野駅~土浦駅・水戸駅・日立駅・高萩駅
- 東海道線:東京駅~小田原駅・熱海駅・沼津駅
- 上野東京ライン
- 東海道線~宇都宮線 系統
- 東海道線~高崎線 系統
- 東海道線~常磐線 系統
- 湘南新宿ライン
- 東海道線~高崎線 系統
- 横須賀線~宇都宮線 系統
- 伊東線:熱海駅~伊東駅
※参照元:JR東日本>東京近郊路線図(PDF)
これらの路線区間を利用する場合、グリーン車でデバイスを充電できないため、モバイルバッテリーを用意するのがおすすめです。
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まとめ
JR東日本の在来線グリーン車では、電源コンセントが設置されている路線と設置されていない路線があります。
今後、新型車両への電源コンセント設置が拡大されることが期待されますが、すべての路線での対応には時間がかかります。
グリーン車で電源コンセントを利用したい場合は、事前に設置状況を確認しましょう。
また、電源コンセントが設置されていない路線や車両を利用する際は、モバイルバッテリーを持参するのがおすすめです。